2015年11月3日火曜日

コロンビア和平のため「地方ごとの停戦」を提案へ

 内戦が和平の方向に進んでいるコロンビアで、ゲリラ組織コロンビア革命軍(FARC)が7月20日に踏み切った「一方的停戦」を監視・検証してきた「和平のための拡大戦線」(FAPP)は11月2日、近くハバナに行き、FARC、コロンビア政府の双方に新たな和平案を提案する、と明らかにした。

 その和平案は、コロンビアの州(県)ごとに停戦し、それを全土に拡大させ、内戦を終わらせるというもの。政府は、FARCを特定地域に集結させる案を提案していたが、FARCはこれを拒否した。

 FARCは、一方的停戦実施後、政府軍および極右準軍部隊による50件を超える戦闘行為があった、と政府側を非難、このままでは和平過程進展が危ぶまれると警告していた。

 FAPPは、FARCの要請を受けて、和平交渉が行なわれているハバナに赴き、仲裁役の立場から提案することになった。