2015年11月2日月曜日

ラ米エネルギー機構が英の油田開発を国連決議違反と判断

 ラ米エネルギー機構(OLADE=オラデ)は10月30日、ボリビア南部のタリーハ市で石油相会議を開き、英国によるマルビーナス(フォークランド)諸島近海での油田開発を国連決議違反と認定した。

 国連は、亜国によるM諸島領有権の主張を支持し、英国による一方的な油田開発を、「亜英両国は現状を変更する一方的行動をとってはならない」とする国連決議に反していると判断、亜国が英国に対し法的措置をとるのを是とした。

 亜国は1833年に英国に奪われたM諸島および南大西洋の他の2諸島の奪回のため1982年4月、M諸島に先制攻撃を仕掛け占領した。だが英本国から派遣された海空軍部隊により6月、敗北に追い込まれた。

 その後、国連の仲介で対話による対立解消を求められてきた。だが英国は、領土問題の話し合いには応じず、島民投票で諸島の英国帰属継続を決めるなどし、近年、亜国の反対を無視して海底油田開発に踏み切った。