▼▼▼▼▼ベネズエラのウーゴ・チャベス大統領(58)は12月8日、癌を以前摘出した部位に悪性細胞が現れたため新たな手術が必要になりハバナに行くことになった、とテレビ放送を通じて発表した。9日にも手術を受けると伝えられる。
▼▼▼チャベス大統領はまた、「大統領選挙が必要となった場合、ニコラース・マドゥーロ副大統領兼外相(50)を後継大統領に選んでほしい」と支持者に訴えた。チャベスが後継者問題に触れたのは初めて。この発言は、癌の症状が重大な段階に達したことを示唆している。
▼大統領は11月28日から6日までハバナに滞在し、治療と診察を受けたばかりだった。その診察結果が出て、再手術が必要と判断された。
▼癌の部位は骨盤と見られているが、大統領は「腰部」としか明らかにしていない。大統領は一昨年末に腰部から脚部にかけて異変を感じ、昨年6月ハバナで最初の手術を受けた。手術は2度に及び、「野球のボール大の腫瘍を摘出した」と自ら明らかにした。
▼今年2月、癌が再発し、ハバナで手術を受けた。定期的にハバナ通いをし、治療を受けていた。
▼10月7日の大統領選挙では得票率55%で快勝、4選を果たし、来年1月10日からの新任期(6年)に備えていた。
▼今月16日には統一知事選挙が実施される。大統領の再手術と後継者指名が、その選挙戦と政局に重大な影響を及ぼすことは疑いない。