☆★☆ブラジルのポルトアレーグレで1月24日から開かれている「世界社会フォーラム(FSM)」の特別版「テーマを定めた社会フォーラム(FST=フォロ・ソシアル・テマティコ)」は28日、「リオ+20首脳会議」に先立つ6月5日、「地球温暖化を招いた資本制に反対し、環境・社会正義を守るため」、集会を開きデモ行進するよう、世界各地の人民大衆に文書を通じ動員をかけた。
FSM=FSTは、リオ首脳会議と並行して、6月18~23日リオで「人民サミット」を開く。その立場は、次のようなものだ。
「<緑の経済>は温暖化の偽りの解決法であり、生命と自然の商業化につながる<資本主義の緑化>にすぎない。これに反対し、共同利益(ビエネス・コムネス)を守る」
「企業から独立し、人民に奉仕する国家を求める」
「緊縮財政政策は、国有国民資産の民営化、賃金削減、基本的権利の制限、失業増大、資源収奪を招く。これを拒絶する」
「銀行など金融機関、多国籍企業、巨大メディア、国際機関、その従僕に成り下がった政府は、介入政策と新植民地主義で利益拡大を図っている。そのようなやり方は戦争、軍事占領、新自由主義貿易協定、緊縮財政などを招く。断固反対する」
26日の「市民社会と政府との対話」に参加したジルマ・ルセフ伯大統領は、リオ首脳会議時の人民参加を求めた。
FSTには既に4万人が参加している。来年はカイロで、通常のFSMとして開かれる。
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