ベネスエラ原油の6月の国際価格は平均39米ドルだった。リカルド・メネンデス企画相は6月29日、石油収益の64%は社会投資に回していると明らかにした。
オタワで29日開かれた北米首脳会議後の記者会見で、バラク・オバーマ米大統領はベネスエラ情勢に触れて、「政府と野党は実のある対話をすべきだ。憲法に盛り込まれている大統領罷免の是非問う国民投票を実施すべきだ」と述べた。
これに対し、デルシー・ロドリゲスVEN外相は同日カラカスで、内政干渉だとして糾弾した。
ニコラース・マドゥーロ大統領は30日、2011年以降、「ベネスエラ住宅大計画」(GMVV)に基づき、計106万2000戸が建設された、と明らかにした。これらの住宅は、庶民に無料もしくは安価で引き渡されてきた。
同日、ベネスエラ国防省で同国とコロンビアの国防相会談が開かれ、両国国境での警備協力再開で合意した。ベネスエラは国境を昨年8月から閉鎖してきたが、近い将来、閉鎖が解除される可能性があるとの見方が為されている。
7月1日、ベネスエラは南部共同市場(メルコスール)の輪番制議長国に就任。近く加盟国外相会議で就任式が催される見込み。パラグアイは、この就任に強く反対している。ブラジルは態度を明らかにしていない。
同日報じられた世論調査結果によると、マドゥーロ大統領の支持率は23%。野党連合MUDは罷免国民投票実施を求めて署名を国家選挙理事会(CNE=選管)に提出しているが、選管は7月26日までに署名の検証結果と今後の手続きについて発表することになっている。
マドゥーロ大統領は2日、パンテオン(偉人霊廟)と、故ウーゴ・チャベス前大統領の霊廟のある丘上兵営での将官昇進・士官表彰式典に臨み、国軍に「チャベス思想とボリバリアーナ革命政府」への絶対的忠誠を求めた。国軍は忠誠を誓った。
大統領は、「国軍が米帝国主義に屈従し、寡頭支配勢力の下部(しもべ)であった時代には決して戻らない」と強調した。