中米統合機構(SICA、加盟8カ国)は12月18日サンサルバドールで第46回首脳会議を開いた。だが11月15日以来コスタ・リカ(CR)北部のニカラグア国境地帯で足止めを食らっている米国行き希望のクーバ人経済難民6000人の処遇をめぐり紛糾、具体的成果のないまま終了した。
ルイス・ソリースCR大統領は、SICAが同クーバ人問題を正式議題にしないことに不満で、首脳会議の場から中途退場した。
会議にはエル・サルバドール(ES)、グアテマラ、オンドゥーラス、CR、ドミニカ共和国の大統領、パナマ副大統領、ニカラグア副外相、ベリーズ首相代理が出席した。
同経済難民の入国と領内通過を拒否するニカラグアの副外相は、米領土に足を踏み入れたクーバ難民に市民権、永住権を与える「キューバ調整法」を米国が維持しているために今回の問題も起きているとして、米政府に解決責任がある、と強調。その立場を記した政府声明を首脳会議会場で発表した。
SICAは21日サンサルバドールで、問題解決に向けて実務者会議を開くことを決めた。SICAの半年交代の輪番制議長は、サルバドール・サンチェス=セレーンES大統領からオンドゥーラスのフアン・エルネンデス大統領に交代した。