2015年12月16日水曜日

ベネズエラ大統領が革命体制強化方針を発表

 ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は12月15日、ボリバリアーナ革命体制強化のためとして、①政策上の過ちの検証②野党勢力による国家民営化の脅威に対抗するため街頭で平和的蜂起決行③革命過程の政治的・人民的復興-の3方策を実行すると明らかにした。

 大統領はまた、これまでのチャベス派2代政権下で、電気通信は国民の88%にまで拡充、基礎医療は同80%に達した、と施政の成果を讃えた。

 だが15日、ベネスエラ原油の国際価格は1バレル=29米ドルに下がったと前置きし、歳出資金確保が一層困難になりつつある状況を指摘した。

 一方、NYT紙によると米検察は、ベネスエラのボリバリアーナ国家警備隊(GNB)のネストル・レベロル総司令官と、同国麻薬取締機関のエディルベルト・モリーナ幹部の2人を麻薬取引関与罪で近く起訴する方針を固めた。

 因みに、マドゥーロ大統領夫妻の親類縁者2人が11月ハイチで麻薬犯罪で逮捕され、身柄を米国に送られ収監されている。