エクアドール(赤道国)は1月13日、国連内の最大国家集団「G77」(発展途上77カ国グループ)の議長国に就任する。ラファエル・コレア大統領が同日、国連に赴き、就任式に出席する。任期は1年。
同国は昨年9月、議長国に選ばれた。G77には、国連加盟193カ国中134カ国が加盟している。安保理常任理事国の中国と密接な関係にある。
コレアは今月で大統領就任10年となるが、5月24日に退陣する。G77議長をその日まで務めるが、残り任期は、2月19日の大統領選挙で決まる次期大統領が引き継ぐことになる。
G77議長としての最初の重要な任務の一つは、今月25日、ドミニカ共和国(RD)東部の保養地プンタ・カナ(カナ岬)で開かれる第5回CELAC(ラ米・カリブ諸国共同体)首脳会議への出席。大統領としても同首脳会議への最後の出席機会となる。
コレアはその後、イタリア、スイス、スペインを歴訪。2月7日には、Jモイーズ・ハイチ新大統領の就任式に出席する。さらにクーバ、亜国、フランスなども訪れる予定。
▼ラ米短信 ◎中米2カ国が関税同盟
中米のグアテマラとオンドゥーラス(ホンジュラス)は昨年末、関税撤廃で98%合意し、カリブ海岸地方のグアテマラ・イサバル県とオンドゥーラス・コルテス県を結ぶコリント国境で近く、人間と物資の通過を自由化する。
ことし7月には、関税自由化を完成させる。両国間の国境線は、相互に開放されることになる。両国はエル・サルバドールに関税同盟への参加を呼び掛けている。
3国は「中米北部三角形」と呼ばれる。中米諸国は、中米統合機構(SICA=シカ)を通じ地域統合への歩みを続けているが、中米北部両国の関税同盟到達は統合への大きな一歩となる、と期待されている。