2017年3月15日水曜日

 チリのビーニャ・デル・マルで15日、アジア太平洋会合。TPP頓挫後の統合の道探る。日中韓も参加

  チレ太平洋岸のビーニャ・デル・マル(海浜の葡萄畑)市で3月15日、米国脱退によるTPP頓挫後の環太平洋経済統合の道を探る閣僚級会合が開かれた。題して、「アジア太平洋統合計画高級対話=課題と機会=」。

 ラ米から、太平洋同盟(AP)加盟のチレ、ペルー、コロンビア、メヒコ、北米からカナダ、アジア太平洋から日シンガポール韓ブルネイ中マレーシア越豪乳の計14カ国が参加した。うち11カ国はTPP調印国。

 これに先立ち14日、AP4カ国はビーニャで外相・経済相会議を開いた。議長のエラルド・ムニョス智外相は、APの経済ブロック化強化を図り、APに協賛国制度を設けることを決めた、と明らかにした。また4月7日ブエノスアイレスで、APと南部共同市場(メルコスール)の合同閣僚会議を開く、と発表した。

 一方、新自由主義経済路線に基づく広域経済圏設立に反対する市民団体は14日、ビーニャで15日の会合に反対する抗議行動を展開、11人が機動隊に逮捕された。「チレにTPPは要らない」などと書かれたプラカードを掲げて抗議していた。

▼ラ米短信   ◎ラ米一「生活しやすい都市」はモンテビデーオ

 米メルセルが3月14日発表した2017年版「生活しやすい世界231都市順位」で、ラ米ではウルグアイ首都モンテビデーオが1位(世界79位)になった。2位はブエノスアイレス(93位)、3位は智サンティアゴ(95位)。ラ米最下位のアイチ首都ポルトープランスは世界で228位だった。

 世界最高位はウィーン。2位以下はチューリッヒ、乳オークランド、ミュンヘン、バンクーバー、デュッセルドルフ、フランクフルト、コペンハーゲン、バーゼル。。。欧州的美観都市ばかりだ。