★☆★今年ラ米では幾つかの国で大統領選挙が実施される。まずベネズエラだが、ウーゴ・チャベス大統領が今月10日の新任期就任宣誓式に出席できない場合、早ければ2月10日以降、新たな大統領選挙となる公算が大きい。
★社会主義キューバでは2月3日、人民権力全国会議(国会=AN)議員を決める信任投票が実施される。次いで議員は、最高決定機関である国家評議会員(31人)を選ぶ。同会員は、国家評議会議長(元首=首相=共産党第1書記=革命軍最高司令官)を選ぶ。
★議長は大統領ではないが、大統領と同格の国家元首である。ラウール・カストロ現議長(81)が再選される見通しだ。
★2月17日にはエクアドールで大統領選挙がある。現職のラファエル・コレアの3選が確実視されている。
★4月21日にはパラグアイで大統領選挙が予定されている。昨年6月、国会クーデターでフェルナンド・ルーゴ大統領が追放されたのを受けて実施される。クーデター派のフランコ現暫定政権は、ラ米では「非合法」と見なされ、孤立している。
★11月10日にはオンドゥーラス(ホンジュラス)で大統領選挙がある。09年にクーデターで追放されたマヌエル・セラヤ大統領の夫人シオマラが出馬している。シオマラ対クーデター派候補の戦いであり、怨念の選挙となる。
★11月17日に予定されるのは、チリ大統領選挙だ。ミチェル・バチェレー前大統領は出馬宣言を控えているが、バチェレーの勝利が既に見込まれている。