☆★☆ラ米・カリブ諸国共同体(CELAC、33カ国)と欧州連合(EU、27カ国)の首脳が一堂に会する第1回CELAC・EU首脳会議が1月26日、チリの首都サンティアゴで始まった。ラ米史上、最大級の首脳会議である。
☆チリのセバスティアン・ピニェーラ大統領が議長を務め、議長が読み上げた48項目の「サンティアゴ宣言」は全会一致で採択された。会議は27日までだが、途中で帰国する首脳たちがいるため、初日の採択となった。
☆宣言は、「保護主義を避けつつ通商を拡大」、「投資の安全を保障しつつ投資拡大」の2点が持続的開発に重要だと強調した。投資保護では、各国の内政上の決定は国際公約・義務に則り行われる、との外資国有化防止措置が盛り込まれている。
☆特にカリブ海諸国が懸念する気候変動には、対策を講じることが明記された。第2回首脳会議が2015年にブルッセルで開かれることも決まった。
☆ラ米とEUの首脳会議は7回目とされるが、2011年12月カラカスで発足したCELACとEUの首脳会議は初めて。CELACには北米の米国とカナダは加盟できず、両国の不在が目立った。
☆28日には第2回CELAC首脳会議が開かれ、輪番制議長はチリ大統領から、キューバのラウール・カストロ国家評議会議長に移る。