▼▼▼ベネズエラのニコラース・マドゥーロ副大統領は1月4日、ウーゴ・チャベス大統領の新任期就任問題について、エルネスト・ビジェーガス通信情報相と質疑応答する形式で所見を明らかにし、これを国営テレビVTVが伝えた。
▼マドゥーロは、「チャベス大統領は前任期から継続して大統領の任に当たる。国会が全会一致で、ハバナでの医療滞在を承認しているからだ」と指摘し、職位が1月10日に途切れないとの判断を示した。
▼そのうえで、「10日に国会で宣誓できなければ、しかるべき時に最高裁判所で宣誓できる」とし、憲法規定にある最高裁での宣誓には期日規定が無いとの解釈を示した。
▼新たな大統領選挙実施には「就任すべき大統領の絶対的不在」が条件となる。マドゥーロは、「それを宣言すべき要素はない」と否定し、「大統領の心身の状態は、最高裁が国会の承認を得て任命する医師団が判断する」と述べた。
▼マドゥーロは、「チャベス大統領は有権者の多数派の支持で再選されている。人民意思に立つボリバリアーナ憲法の本質を踏まえ、柔軟に対応しよう」と強調した。
▼副大統領はさらに、「野党は、国会およびカベージョ国会議長がチャベスに対しクーデターを決行するかのように語っている」と述べ、野党勢力を非難した。
▼【伊高解釈】マドゥーロがこのような形でカベージョの名に言及したことは、「カベージョの野心」を牽制する狙いがある、とも受け止めることができるだろう。