2013年1月11日金曜日

カラカスでチャベス支持連帯の人民大集会開かる


★☆★カラカスのベネズエラ大統領政庁(ミラフローレス宮)一帯で1月10日、ハバナで療養中のウーゴ・チャベス大統領への支持・連帯集会が開かれた。全国から動員された数万人ないし十数万人の支持者が結集した。

★最高裁判断によりチャベス大統領の新任期就任式は9日無期限延期されたが、この日の人民大集会は象徴的な就任式となった。チャベスが宣誓する代わりに、事実上の大統領代行になっているニコラース・マドゥーロ副大統領が「憲法に対し、チャベス大統領への絶対的忠誠を誓う」と宣誓した。人民は「宣誓する」と合唱し応じた。

★マドゥーロは、「反政府勢力による不安定化の陰謀に備え警戒を怠るな」と、治安部隊に発破をかけた。

★来賓のウルグアイ大統領ホセ・ムヒーカ(メルコスール輪番制議長)は、「(チャベスが)もし明日居なくなっても団結、平和、労働を」と訴えた。ボリビアのエボ・モラレス大統領は、「チャベスは世界人民の反帝国主義闘争を代表する。その健康をラ米と世界の人民が気遣っている」と指摘した。ニカラグアのダニエル・オルテガ大統領は、「死の対決をしてはならない。平和を守らねばならない。この国が対決すれば、ラ米全域に波及する」と警告した。キューバのミゲル・ディアスカナル副首相は「帝国主義がベネズエラを侵攻すれば、キューバは自国が攻撃された場合と同様に受け止め、反撃する」と勇んだ。

★スリナムのデジ・ボーターセ大統領、エル・サルバドール副大統領、パラグアイ前大統領、ラ米諸国外相らも出席した。

★一方、カラカスで10日、ペトロカリーベ(カリブ石油機構)特別会議が開かれた。ベネズエラのラファエル・ラミーレス石油相兼石油公社(PDVSA=ペデベサ)社長は、「ペトロカリーベと米州ボリバリアーナ同盟(ALBA)の加盟国による経済特区新設を提案する」と、構想を打ち出した。