★☆★アフリカ系市民を差別する西語表現をなくそうという運動が、ウルグアイで1月22日始まった。「アフリカ系ウルグアイ人協会」の呼び掛けによるもので、3月20日までに1万人の署名を集め、国連「人種差別追放日」の3月21日に王室スペイン語アカデミア(RAE)に提出する。
★例えば「トゥラバハール・コモ・ネグロ」(黒人のように働く)という表現は、奴隷時代の過酷な強制労働を連想させるとして、「トゥラバハール・ムーチョ」(大いに働く、たくさん働く)のような言い方に換えるべきだ、とする。
★「ノ・ソモス・ネグロス」(我々は黒人ではない=そんなひどい目に遭う覚えはない)という差別性が明確な用語も罷り通っている。協会はRAEに、「黒人」という単語の入る差別的語法を西語辞書から追放するよう訴える。
★政府高官、サッカー選手、作家らウルグアイの著名人たちが広報ビデオに出演し、署名を呼び掛けている。あるアフリカ系市民は、「アフリカ系ウルグアイ人の73%は今日、まともな職業に就けないでいる。植民地時代(奴隷時代)とさして変わらないのだ」と語っている。