2013年1月9日水曜日

ベネズエラ野党連合が「チャベス一時的不在」を主張


▼▼▼ベネズエラ野党諸党がつくる「民主連合会議(MUD)」は1月8日、ウーゴ・チャベス大統領が10日の新任期就任宣誓式に出席できない場合、憲法が規定する「一時的不在」扱いにすべきだと主張した。

MUDは、米州諸国機構(OEA)のホセミゲル・インスルサ事務総長宛ての公開書簡で見解を明らかにした。

▼「10日に宣誓が行われず、一時的不在規定も適用されなければ、重大な違憲状態に陥る」と警告している。「一時的不在」の場合は、副大統領が大統領代行となる。

▼憲法は、「一時的不在」は90日間で、必要な場合さらに90日間延長できるが、180日が過ぎたら国会が「絶対的不在」状態にあるか否かを議決する、と規定している。「絶対的不在」となったら国会議長が暫定大統領となり、30日以内に新たな大統領選挙を実施しなければならなくなる。

MUDが現時点で「絶対的不在」でなく「一時的不在」論を持ち出したのは、昨年12月、手術・療養のためチャベスがハバナに行くことを、国会がMUD議員も含む全会一で承認しているからだ。さらに90日ないし180日以内に選挙必勝態勢を整えるという狙いもある。