2015年4月30日木曜日

米下院議員がキューバとの航空路開設禁止法案を提出

 米共和党下院議員マリオ・ディアスバラルトは仲間議員団と4月28日、クーバへの民間航空路開設と旅客船の玖港入港を禁止する法案を下院に提出した。

 マリオは、フィデル・カストロ前玖議長の最初の妻ミルタ・ディアスバラルト(86)の甥で、カストロ体制に頑強に反対する在米クーバ系保守・右翼社会の指導者の一人。

 バラク・オバーマ米大統領は今年1月、大統領権限で可能な範囲で対玖経済封鎖緩和を実施、航空路開設などを認めた。緩和策の一部を否定する法案は5月から審議される。

 ハバナでは28日、バティカン特使が法王の9月訪玖について、ラウール・カストロ議長と会談した。

 英主要企業30社の経営者使節団も28日ハバナ入りした。商談の可能性を探る。

 一方、コロンビアで抑留されていた中国貨物船ダダンシア号は29日、クーバのマリエル港沖に到着した。

 この船は、コンテナ15個に大量の弾薬、火薬類を積んでいる。無届だったため抑留されていたが、出港を認められ22日、カルタヘーナ港を出た。船長だけは依然、身柄を拘束されている。