ベネズエラのニコラース・マドゥーロ大統領は4月10日、パナマ市到着直後に、市内のチョリージョ地区を訪れ、慰霊碑に参った。この碑は、1989年12月の米軍侵攻によって破壊された跡地に建てられている。
マドゥーロは、「立ち上がり尊厳を持つパナマにベネスエラが今来ている」と述べた。大統領は、侵攻の被害者遺族ら関係者と大勢の住民から歓迎された。
89年の軍事侵攻で、パナマ人が最大8000人殺害されたとされている。殺傷された人数など事件の真相は米巴両政府によって隠されてきた。
大統領は、この事件でオバーマはパナマに謝罪すべきだと述べた。
一方、ベネスエラ政府は、第7回米州首脳会議が11日採択する最終宣言に、オバーマ米大統領によるベネスエラへの内政干渉圧力を糾弾する一項を盛り込もうとしたが、米加両国に阻まれた。全会一致制のためだ。
マドゥーロはこの件について、LAC(ラ米・カリブ)33国が合意したが北米2国に阻止された、と指摘した。