☆★☆★リマで10月2日開かれた第3回ASPA(南米アラブ諸国)首脳会議は「リマ」宣言」を採択し、終了した。次回首脳会議は、2015年にサウディアラビアで開かれる。
★宣言は、両地域間の貿易・投資など経済関係および、政治外交関係の強化を謳っている。
☆国際関係では、世界平和促進、核兵器拡散防止(中東非核地帯化構想支持)、軍縮、紛争の平和解決、人権尊重、国際的人道主義尊重、あらゆるテロリズモに反対、パレスティナ主権国家建設支持などを謳っている。
▼注目のシリア問題では、「紛争の平和解決」でNATOなど外部勢力の軍事介入に反対し、「あらゆるテロ反対」でシリア政府の国家テロと反政府派の武力行使に反対し、「人権尊重」でシリア政府に配慮を求める形となった。
▽コロンビアのフアンマヌエル・サントス大統領は、シリア情勢に懸念を表明し「シリア人による解決」を促しながら、アラブ諸国に「政治改革に可能な限り平和裡、文明的、民主的に対応すべきだ」と訴えた。(サントスは3日、前立腺癌除去手術を受けるため入院する。)
★さらに食糧安保促進、環境保全、持続的開発、ミレニオ目標達成、教育・保険など優先政策遂行、エネルギー問題への取り組みなども謳った。
☆ラ米関係では、マルビーナス(M)諸島領有権を主張する亜国支持、英国のM諸島海底油田の一方的開発を糾弾、エクアドール(赤道国)でのクーデター画策(2010年9月30日)非難、アサンジ氏亡命をめぐる赤英間対立での赤支持などを謳った。
★首脳(元首)が出席したのは、南米はペルー、エクアドール、コロンビア、ボリビア、チリ、アルヘンティーナ、ウルグアイ、ブラジル、ガイアナ。アラブはチュニジア、レバノン、カタール、ヨルダン。