2012年10月18日木曜日

オスロでコロンビア政府とFARCが和平交渉


☆★☆コロンビア政府とゲリラ「コロンビア革命軍」(FARC=ファルク)が10月17日、オスロで正式な和平交渉の予備会談に臨んだ。18日本会談をし、会談終了後、記者会見が行なわれる。

★このオスロ交渉は、ハバナでの非公式会談で8月26日に決まった。政府とゲリラの双方は、フアン=マヌエル・サントス大統領が2010年8月就任して間もなく、ハバナで非公式の話し合いを開始した。

☆本交渉はノルウェーとキューバを仲介者、ベネズエラとチリを立会人として行なわれている。オスロで一定の合意が為された後、月末にもハバナで交渉が続けられる。

FARCには、オランダ人女性タニア・ニーメイヤー(34)がいて、メディアの注目の的になっている。タニアはハバナでの交渉にゲリラ側代表の一人として参加するもよう。

☆コロンビア政府とゲリラとの戦いは1940年代末~50年代初めから続いており、<低強度内戦>と呼ばれてきた。90年代に、最も激しい戦闘が展開された。

★だが21世紀も第2・10年期入り、FARCは「武力革命」が非現実的となったのを認識した。武闘打ち切りを勧告したキューバとベネズエラの立場も踏まえ、サントス政権との秘密折衝に入っていた。

☆和平交渉は、過去に3度試みられ失敗してきた。今交渉の末に来年までに和平が成れば、ラ米の<冷戦>の一つが終息することになる。