2012年10月25日木曜日

エル・サルバドール内戦中に生き別れた母娘が再会


☆★☆★☆エル・サルバドール内戦初期の1980年5月、チャラテナンゴ県のオンドゥーラス(ホンジュラス)国境スンプル川で陸軍特殊部隊が村人300人を虐殺した。対岸のオンドゥーラス軍は逃げ惑う村人の入国を阻み、虐殺を間接的に支援した。

☆辛くも虐殺を逃れたマリーア・シブリアンは逃げる途中、夫を殺され、5人の子供のうち4人と離れ離れになった。3人はその後、見つかったが、もう一人の娘ロサ(当時7歳)は行方不明になってしまった。

☆それから32年余りがすぎた。39歳になっていたロサは10月20日、国営ラジオの人気番組「大統領と対話しつつ」に電話し、マウリシオ・フネス大統領に母を探してほしいと訴えた。

☆これを受けて、国家・内戦中失踪児童捜索委員会(2010年発足)が動き、母親の所在を突き止めた。母と娘は24日、劇的な再会を果たした。

☆ロサは感涙にむせびながら、「心の空洞がやっと埋まった」と語った。

☆同委員会はこれまでに12件を解決したが、依然約100人の「失踪児童」を探している。