★☆★ベネズエラ大統領選挙(10月7日)の公式選挙戦は4日終わった。4選を目指す現職ウーゴ・チャベス(58)と、初当選を狙う弁護士エンリケ・カプリレス(40)の事実上の左右一騎討ち。両陣営とも7月1日から96日間の長く激烈な遊説と動員を終えた。
★チャベス陣営「大愛国軸(GPP)」は4日、カラカスの主要な7つの大通りを大群衆で埋め尽くした。9月30日のカプリレス陣営「民主連合会議(MUD)」の動員をはるかに上回る規模だ。一方、カプリレス陣営は、ララ州バルキシメト市で戦いを終えた。
★「21世紀型社会主義」建設のための「ボリバリアーナ(シモン・ボリーバル主義)革命」を掲げるチャベスは、1999年から連続20年の長期政権を志す。
★一方、カプリレスの目的は、14年ぶりの富裕層支配政権の復活だ。背後に米国が控えている。
★カラカスは熱気に包まれ、両派の対決は一触即発の危険性を孕んでいる。大統領選挙は最も重要な民主的行事だが、「憎悪の戦い」の様相を呈している。国軍、民兵、警察は5日から全土で厳戒態勢に入る。