☆★☆ベネズエラのウーゴ・チャベス大統領は10月13日、政府人事を発表し、宣誓式を行なった。癌に侵されている大統領が職務を遂行できなくなった場合、代行、もしくは大統領に就任する資格を持ちうる副大統領には、ニコラス・マドゥーロ外相が任命された。外相を兼務する。
★内務・司法相、通信・情報相、大統領府相、農地・土地相、先住民相、環境相も交代した。大統領府相は、新設の「政府施策検証事務所長」を兼ねる。この事務所は、チャベスが4選を果たした7日の大統領選挙の選挙戦中、野党候補エンリケ・カプリレスから執拗に攻撃された「施策の未達成」への対応策だ。
☆チャベスは通信・情報相に、チャベス政権を誹謗中傷する内外メディアの悪宣伝キャンペーンに対抗して攻撃的に活動するよう、訓示した。今選挙の選挙戦中、野党候補に肩入れする内外の保守・右翼メディアが常軌を逸した反チャベスのキャンペーン報道を展開し、「ジャーナリズムの自殺行為」と厳しく批判された。
★チャベスは就任式で、副大統領ら新任6人に「可能な限り効率的であれ」と命じた。
☆今回職務を解かれたハウア前副大統領、エルアイサミ前内相ら4人は、それぞれ統一知事選(12月16日実施)に出馬する。ハウアは、ミランダ州知事選で、カプリレスと対決する。