2012年8月28日火曜日

テヘランで非同盟会議始まる

☆★☆テヘランで8月26日、非同盟諸国会議(NOAL)の事務方協議が始まった。28~29日は外相会議、30~31日は、第16回首脳会議が開かれる。

☆今会議は、イランへの軍事攻撃も辞さないと侵攻意欲をあからさまにしているイスラエルとイランの厳しい対立と、近隣シリアでの内戦を含む「アラブの春」後の状況の下で開かれた。イラン政府は会議を、国際社会の連帯を取り付け、孤立脱却を図る好機、と捉えている。

☆イランは、エジプト、ベネズエラ、イランで「トロイカ」を組み、シリア内戦の和平に取り組む提案をしている。これには、イラク、レバノンのシリアの両隣国も取り込みたい、としている。

☆このほか「南南協力」の枠内で、開発、環境、食糧、保健、テロなどの諸問題に取り組むことを話し合う。

☆非同盟運動は、東西冷戦さなかの1961年に結成された。今日、会議には120カ国が加盟し、27の国と組織がオブザーバー参加している。

☆首脳会議には、前議長国エジプトのモハメド・ムルシ大統領、前々議長国キューバのホセラモーン・マチャード国家評議会第1副議長ら30カ国以上の政府首班級、潘基文国連事務総長らが出席を予定している。2015年の次回会議を開くベネズエラのウーゴ・チャベス大統領の出欠予定は不明。

☆潘総長は29日テヘラン入りし、マハムード・アハマディネジャド大統領と会談した。北朝鮮最高人民会議(国会)の金永南常任委員長(議長)も同日テヘランに到着した。