2016年5月10日火曜日

ドミニカ共和国で15日、大統領選など総選挙実施

 ドミニカ共和国(RD)で5月15日、大統領選挙をはじめとする総選挙が実施される。注目の大統領選挙には7人が出馬しているが、実質的には現職大統領ダニーロ・メディーナ(64)=ドミニカ解放党PLD=と、野党・現代革命党PRMのルイス・アビナデル(48)の争い。

 従来は、PLDと、ドミニカ革命党(PRD)の戦いだったが、PRDからPRMが分派。その上、野党から他の5人も出馬。強力なPLDの前に団結できず野党統一候補を擁立できないため、メディーナが現職の強みもあって有利と見られている。

 過半数得票者がいない場合は、上位2候補による決選に持ち越される。次期大統領は8月16日就任する。任期は4年。

 副大統領、上院議員32人、下院議員190人、中米議会議員20人、市長158人、市会議員1164人らも選出される。有権者は675万人。

 RDは地理的には中米ではなくカリブ地域にあるが、隣接するアイチ(ハイチ)が最貧国、近隣のクーバが社会主義国、東隣のプエルト・リコが米植民地、他のアンティージャス諸島諸国が英連邦系、と変化に富み過ぎているため、国力が近い中米に接近。

中米統合機構(SICA)に加盟。「CAFTA-RD」(米・中米・RD自由貿易条約)にも加盟している。