2012年9月14日金曜日

カタルーニャが独立を志向

☆★☆スペイン(西国)の最富裕州カタルーニャのアルトゥル・マス首相は9月13日、マドリーでの国際会合で、「西国を変革すべく努力してきたが失敗した。いまや我々は国家の地位を得る必要がある」と述べ、州民投票を実施する可能性に触れた。

☆カタルーニャは、西国GDPの18・5%をまかなっている。長年、国家経済に大きく貢献してきたわけだが、西国が経済危機に見舞われ負担が際立ってきたため、反動として独立志向が表面に強く出てきた。

☆2日前の11日には、州都バルセローナで州民150万人(州警察発表、西国警察推定で60万人)が、独立を求めてデモ行進した。

☆同州では、カスティージャ語(西語)と異なるカタラン(カタルーニャ語)も公用語。州民の間では、フランコ長期独裁が終わり民主化過程に入ったころから独立意思が表明されてきた。

☆マス首相は、「北欧州が南欧州に疲れたように、北スペインも南スペインに疲れている」と指摘した。