2015年6月20日土曜日

ジュリアン・アサンジ氏の大使館内亡命3年が経過

 米外交機密情報を大量に暴露した「ウィキリークス」の創設者ジュリアン・アサンジ氏(43、豪州人)は6月19日、ロンドンのエクアドール大使館に亡命滞在してから丸3年が経過した。

 アサンジは2010年暴露を開始。すると同年末、スウェーデン当局は同氏が同年8月スウェーデン人女性2人に対し性的事件を起こしたとして捜査を開始、起訴した。これを受けて英最高裁は12年5月30日、身柄引き渡し要求を認めた。このためアサンジはエクアドール大使館に駆け込んだ。

 アサンジは、性的事件をでっち上げとして一蹴、身柄がスウェーデンに引渡されれば、最終目的地米国に引渡されてしまうと主張し、大使館に留まり続けてきた。

 アサンジは7月3日に44歳になる。エクアドール政府は、運動不足や精神的圧迫にさいなまれているアサンジの館内滞在をこれ以上長引かせてはならないとして、エクアドール本国への身柄安全移送を認めるよう訴えている。