アルヘンティーナで6月9日、政府の税制や賃金制d策に反対する諸労連による全国24時間ストライキが実施された。鉄道、地下鉄、長距離バス、乗合バスなど主要交通機関が賛同したため、人々の移動、通勤、通学はほぼ全面的に麻痺している。
ストを組織した中心団体、労働総同盟(CGT)反政府派のウーゴ・モジャーノ書記長は、欧州滞在中のクリスティーナ・フェルナンデス大統領が8日ローマのFAO(国連食糧農業機関)で亜国の貧困率は5%と言ったのを受けて、「実際は27%を超える」と指摘した。
ストに賛同した諸労連は、所得税の源泉徴収制度の廃止か「適切化」を求めている。また労使交渉の賃上げ上限設定に関し、インフレには上限はないとして、設定に反対している。
大規模ストは、フェルナンデス第2期政権下で5度目。だが今回は、10月5日の次期大統領選挙を控え、政治的要素が強い。