ブリュッセルで開かれていたCELAC33カ国とEU28カ国の第2回首脳会議は6月11日、2日間の日程を終え、最終宣言を採択して閉会した。宣言には、両機構・地域間の協力強化、議題ごとのまとめ、個別情勢への対応などが盛り込まれている。
注目されたベネスエラ問題では、「国際法に反して第三国にまで影響を及ぼす強制措置をとることを糾弾する」という文言で、暗に米政府によるベネスエラへの締め付け措置を批判。併せて、CELACが米政府によるベネスエラへの「制裁」措置を糾弾した事実に「留意する」と明記した。
EUには右翼政権のスペインをはじめベネスエラ反政府勢力を支持する国々があり、刑事事件で逮捕・起訴されている右翼政治家を免罪・釈放しないベネスエラ政府を非難する意見が出たが、CELACによる反対で宣言には盛り込まれなかった。
CELACは、民主的に選ばれたニコラース・マドゥーロ大統領の現政権を支持している。
今首脳会議のロビーでは、南部共同市場(メルコスール)とEUが経済連携協定(EPA)を結ぶための本交渉開始に先立つ折衝をすることで合意した。