ベネスエラ国家選挙理事会(CNE)は6月22日、国会議員選挙を12月6日実施すると発表した。一院制で、議席定数は167。公示期間は8月3~7日、公定選挙戦は11月13~12月3日。
CNEは、「同伴機構」と位置付けた南米諸国連合(ウナスール)に、選挙監視団派遣を要請した。ウナスールは、ベネスエラ人民は民主的手段で立場の違いを解決することができる、と表明した。これは暴力集団に訴えてきた極右・保守勢力を批判したもの。
一方、ベネスエラ政府との関係が必ずしも良くない米州諸国機構(OEA)は、CNEに対し、監視団派遣の用意があると伝えた。
ベネスエラ野党勢力は、各種の国政および地方選挙で勝てないため、街頭暴力、軍事クーデター誘発(未遂)、内外メディアによる政府攻撃、米政府との連携などで、ニコラース・マドゥーロ政権に揺さぶりをかけてきた。
2013年3月5日のウーゴ・チャベス前大統領の死後、続いてきた内政面の動揺は、年末の選挙で一応の決着を見ることになる。