フランスのフランソワ・オランド大統領は5月12日、ポルトープランスでアイチのミシェル・マルテリ大統領と会談、アイチの教育向上のため5000万ユーロ(5600万ドル)を援助することを表明した。
アイチの対外債務は170億ユーロ(190億ドル)に上るが、オランドはこの件については記者会見で触れなかった。
オランドは「歴史は変えられないが、未来は変えられる」と述べ、未来の鍵を握る教育への援助を発表した。
仏大統領は、カリブ海の仏領サンバルトロメー、サンマルタン、マルチニク、グアダループ、およびクーバ、とアイチを5日間で歴訪、12日帰国の途に就いた。
アイチは激しい独立戦争を経て1804年、フランスから独立したが、長らく承認されず、巨額の「賠償金」をフランスに支払った後、承認された。
「変えられない歴史」とは、過酷な植民地支配や賠償金を指している。