2015年5月26日火曜日

中国首相の南米4カ国歴訪終わる

 チレのミチェル・バチェレー大統領と中国の李克強首相は5月25日サンティアゴで会談し、広範な経済協力で合意した。

 李首相は記者会見で、1970年末、アジェンデ社会主義政権のチレが中国にとって国交を樹立した最初のラ米の国だったことを念頭に、「両国関係は中国とLAC(ラ米・カリブ)との関係において常に前衛だった」と述べた。

 中国人民銀行はチレ中銀に向こう3年間に220億人民元(約3600万ドル)を融資することになった。また500億元をチレでの投資に充てることも決まった。

 またチレに元建ての中国建設銀行を設置することも決まった。両国貿易は年間340億ドルだが、経済関係は貿易中心から投資強化に移行しつつある。

 李首相は、亜国とパラグアイ経由でブラジルとチレを結ぶ南米南部回廊構想への中国の関心を表明した。

 首相は、中国経済が今年第1四半期に7%成長したこと、および4~5月も復調傾向にあることを明らかにした。
 
 同首相のブラジル、コロンビア、ペルー、チレの南米4カ国歴訪は終わった。