クーバのラウール・カストロ国家評議会議長は5月5日訪露し、6日モスクワでメドゥヴェージェフ首相と会談した。首相は、上海協力機構へのクーバのオブザーバー加盟を求めた。
7日にはプーチン大統領と会談する。
さらに8日、玖露国交回復55周年式典に出席。9日、対独戦勝70周年記念の軍事行進を観閲する。
議長には、カブリーサス副首相、ロドリゲス外相、レオポルド・シントゥラ革命軍相が同行している。
玖露両国は1902年国交を樹立。52年、当時のバティスタ玖政権がソ連の外交郵便物を検査したことから断交、革命後の60年5月8日復興した。
ラウールは10日、ローマでフランシスコ法王と会談する。法王は9月訪玖する。
クーバ政府は6日、大震災に見舞われたネパールに48人の医師団を派遣することを決めた。
国営石油会社CUPETは6日、米企業にメキシコ湾海底油田開発への参加を公式に打診した。
メキシコ湾の玖経済水域は11万2000km2で、59の油田試掘・採掘区がある。うち22区でノルウェー、スペイン、インド、ベネスエラ、ヴェトナム、マレーシア、アンゴラ、ロシアが試掘作業を続けてきた。
米政府は5日、フロリダ半島とクーバを結ぶフェリー便就航を米4社に認可した。7月3日から運航開始の見込み。往復料金は250~300ドルで、航空便の400~500ドルより安い。
ラウール議長は4日ハバナで、アルジェリアのアブデラジス・ブーテフリカ大統領と会談した。同国にはクーバ人専門家800人がいる。
ハバナの革命広場でのメイデーには、ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領を含む、68カ国から2000人が招待出席し、労働者の行進を観閲した。
岸田文雄外相は4月30日から3日まで訪玖、カブリーサス副首相との会談で、両国経済関係推進のため官民合同委員会を設置することで合意した。
同外相は2日、ラウール議長と会談。フィデル前議長には私邸に招かれ45分間会談した。フィデルは大統領・首相級の大物や進歩的文化人の友人らとしばしば会ってきた。
日本の外相を迎えたのは特別待遇で、前議長の対日好感と、クーバ側の対日経済関係強化への期待の表れだ。