2015年5月18日月曜日

ベネズエラ野党連合が国会議員候補を決める予備選実施

 ベネスエラ野党連合MUDは5月17日、国会議員候補者を選ぶ予備選を実施した。国会議員選挙は9月から12月の間に実施されると見られている。

 一院制国会の定数は167で、うち3は先住民指定議席。選挙区は87区あるが、MUDはうち勝てる可能性のある33区で、計42議席を狙う。全国24州のうち半分の12州(カラカス首都圏含む)でしか候補を立てない。

 42候補に対し110人が予備選に出馬した。うち女性はわずか11人。また87%は50歳以上。

 これに対し、政権党ベネスエラ統一社会党(PSUV=ペスーブ)は、候補者の半数を女性と定め、候補者の半数は男女を問わず30歳以下と決めている。
 
 米民主党下院議員16人は15日、バラク・オバーマ大統領に対し、同大統領によるベネスエラ締め付け政策を、ラ米政策上、否定的効果を及ぼすと批判した。

 議員たちは、4月パナマでの第7回米州首脳会議で、ラ米・カリブ33か国が一致して反対した事実を挙げて、オバーマ政策を批判した。

 一方、パレスティーナのリアド・アルマルキ外相が18日、カラカス入りする。大使を召還するなど冷却しているベネスエラとスペインの会計改善のため、仲介の労をとる。

 ベネスエラ政府は4月、国際通貨基金(IMF)への拠出基金の中から3億8000万ドルを引き出した。悪化している国際収支の補填のため。

 外貨備蓄は、178億7500万ドルに落ちている。