大規模な腐敗・汚職事件で揺れているグアテマラのオットー・ペレス=モリーナ大統領は5月21日、内相、環境相、エネルギー・鉱山相、国家情報局長官を更迭した。
同事件が明るみに出た4月以来、大統領辞任を求める世論が沸騰し、大規模な抗議行動が続いている。渦中の人物だった副大統領が既に辞任し、検察の取り調べを受けている。
また21日、中央銀行総裁と社会保障庁長官が汚職容疑で逮捕された。大統領はさらなる辞任圧力を受け、閣僚らの更迭に踏み切った。だが自身は来年1月までの任期を全うすると、辞任要求を突っぱねた。
更迭された内相は弾圧の責任者だった。環境相とエネルギー・鉱山相は、大規模な資源開発の推進者で、環境破壊に苦しむ農民らから長年敵視されてきた。
グアテマラでは9月6日に次期大統領選挙が予定されている。