中米「北部三角形」と呼ばれるグアテマラ、エル・サルバドール、オンドゥーラス3国の大統領と、バイデン米副大統領、メヒコ外務次官は3月2日グアテマラ市で会合し、5カ国による「繁栄のための同盟」計画の素案を策定した。
この計画は昨年11月、3国大統領がワシントンでバイデンと会合した折、提案された。米政府は、メヒコ経由で米国に流入している同3国からの不法移民を減らすため、3国の開発が不可欠との立場だ。
また、3国での麻薬取引、組織的暴力、貧困への対応策とも見なされている。投入される資金は総額150億ドル。米州開銀(BID)が資金面で協力する。
計画の骨子は、生産部門活性化、人材育成、治安強化・司法活用、制度強化。バイデンは、3国大統領に犯罪の無処罰を止める要請した。