米州ボリバリアーナ同盟(ALBA)は3月17日カラカスで臨時首脳会議を開き、パナマで4月開催される第7回米州首脳会議でALBAが提起する議題策定について協議した。
主催国ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は、米政府はベネスエラが威厳と反帝国主義の姿勢を維持しているがゆえに米国にとって脅威だと感じていると指摘。米国はベネスエラの石油を我が物にしようと狙っている、とも批判した。
マドゥーロはまた、17日付NYT紙に掲載された自身の公開書簡で、ベネスエラと米市民の友好関係がオバーマ大統領の根拠のない馬鹿げた脅迫によって影響されてはならない、と訴えたことにも触れた。
ラウール・カストロ玖国家評議会議長は、一方的で攻撃的で根拠のないベネスエラ指弾と、同国への孤立化策謀と脅迫を即時やめるべきだ、と述べた。
さらにラウールは、米国はクーバを誘惑したり買ったり、ベネスエラを脅迫したりすることが不可能なことを悟るべきだ、と前置きし、クーバとベネスエラの団結は破壊不可能だ、と強調した。
ボリビアのエボ・モラレス大統領は、ボリビアは米国の攻撃があれば戦う用意がある、と語るとともに、米国は軍事覇権者でなく世界平和の防護者になってほしい、と呼び掛けた。
ニカラグアのダニエル・オルテガ大統領は、パナマ会議で「米国は世界安全保障の脅威だ」と宣言すべきだ、と提案した。また、米国による過去のラ米での軍事クーデターの画策を指摘し、「ベネスエラは米国にとって脅威」とした宣言を撤回するようオバーマに求めた。
ALBAは、ラ米域内のCELAC、ウナスール、カリコムとともに「協力グループ」を結成し、米国による脅迫などの諸問題に対応していくことを決めた。