ブラジル16州および首都ブラジリアで3月15日、反政府抗議行動が展開された。各種の集計で計150万人が参加した、と伝えられる。
ヂウマ・ルセフ大統領退陣、新自由主義に社会政策を加味したポストネオリベラリズモ(新自由主義後の経済政策)反対、腐敗・汚職反対などを訴えた。
参加者の多くは、中産層と富裕層。インターネットで動員した。昨年の大統領選挙で、富裕層と大企業優先の新自由主義を採る伯民社党(PSDB)候補を支持して、労働者党(PT)のルセフに敗れた有権者層だ。
デモ行進に参加した極右勢力は、ルセフ政権打倒のため軍部に蜂起を求めた。これはベネスエラ情勢とも通底する極右戦略だ。
政府は、「大統領は常に街頭の声に耳を傾ける。近く、腐敗取締り政策を打ち出す」と応じた。