メヒコの政治家クアウテモク・カルデナスは3月24日、「進歩主義政治勢力」(FPP)を結成する、と発表した。
カルデナスは、ラサロ・カルデナス元大統領の息子。野党・民主革命党(PRD)の元党首で、昨年11月、同党現執行部と理念が合わず離党した。
FPPは選挙を目指さず、保健、教育、社会保障付きの労働の拡充を目的とする。メヒコを改革するため改憲を目指す。そのため市民団体と連携する。
政治評論家らは、メヒコの左翼の分散化が進むと見ている。
一方、報道への迫害を監視している団体は、エンリケ・ペニャ=ニエト現大統領政権下のメヒコで、ジャーナリスト、メディア職員ら報道関係者への侵害事件が656件発生している。うち10件は殺人、4件は強制失踪事件。
被害メディアは、活字メディア48%、電子メディア21%、放送16%など。加害者は警察など公務員が半数近くを占めている。
事件は、首都メヒコ連邦地区(DF)、キンタナロー州、ベラクルス州、ゲレロ州、オアハーカ州の順に多い。