ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は3月24日、「移植のための臓器を奪う目的で児童拉致事件がベネスエラで起きている」との偽りの情報を広める悪意に満ちた運動が展開されている、と述べ、「これは汚い戦争だ」と糾弾した。
大統領によると、このキャンペーンは、西の隣国コロンビアから繰り広げられている。マドゥーロはかねがね、コロンビアの右翼勢力が反ベネスエラの画策に関与している、と指摘してきた。
チャベス前政権下でも、政府が児童の親権を奪っている、と偽りの情報が流されたことがある。狙いは、べネスエラを貶め、政情を不安定にするため。
一方、ハバナで24日ラウール・カストロ議長と会談したセルゲイ・ラヴロフ露外相は、ベネスエラに対する米国の内政干渉や、ベネスエラで摘発されたゴルペ(クーデター)の陰謀を糾弾した。外相は同日、コロンビアを訪問した。