映画「イミテーション・ゲーム」(2014、米英合作、115分)を試写会で観た。今を時めく俳優ベネディクト・カンバーバッチ主演のためか、青年男女が数多く観に来ていた。
第二次大戦中、ナチスドイツ軍の暗号体系「エニグマ」(西語で「謎」で意味)を解読した天才数学者アラン・チューリング(1912~54)が解読に全存在を懸ける姿と、私生活の煩悶を絡めて描いた傑作だ。
ちょうど、ボリビア人作家エドゥムンド・パス=ソルダンの小説『チューリングの妄想』(2003、日語訳2014、現代企画室)を読んだばかりだった。この小説の中心人物は天才にあやかって「チューリング」という暗号名で呼ばれている。
ボリビアに未来社会を現出させるような小説が十余年前に出たことは驚きだった。
★映画は、東京では3月13日、GAGA系で封切られる。