2015年7月20日月曜日

ニカラグアがサンディニスタ革命36周年迎える

 ニカラグアは7月19日、サンディニスタ革命36周年記念日を迎え、首都マナグアのマナグア湖畔にある「信仰広場」で支持者数万人を集めて記念式典が催された。

 革命戦争の英雄の一人だったダニエル・オルテガ現大統領は記念演説で、米政府に国際関係で従来の態度を改め、公平と権利を尊重するよう、諫言した。

 大統領は、米国では黒人青年たちが肌が黒いというだけの理由で殺されている、と批判。米警察は基本的人権を求めるデモ行進に対し催涙ガスを発射すべきでない、と忠言した。

 さらに、米大統領は依然、アフリカ系米国人だけでなくLAC(ラ米・カリブ)系をも差別する(南部の)人種差別旗に直面している、と指摘した。

 また、米共和党次期大統領選挙出馬希望者の中に、われらのアメリカ(LAC)人民、メヒコ人についてでたらめを口にする者がいる、と前置き。このような人物は、米帝国の根にある超保守主義、好戦主義、人種主義の思考を反映している、と非難した。

 式典には、ミゲル・ディアスカネル玖第一副議長、ホルヘ・アレアサVEN副大統領、エル・サルバドール政権党FMLNのホセルイス・メリーノ書記長、グアテマラ・マヤ人活動家リゴベルタ・メンチュー(ノーベル平和賞受賞者)が出席した。

 グアテマラのビニシオ・デレソ、オンドゥーラスのマヌエル・セラヤ、パラグアイのフェルナンド・ルーゴの3元大統領も出席した。

 一方、反政府派のサンディニスタ刷新運動(MRS)は声明を発表、ニカラグア人の大多数が貧しいのに(オルテガ)一族がこの国を私有財産化しようとしている、と非難した。