キューバ革命の原点となった1953年7月26日の陸軍モンカーダ兵営襲撃から62年経った26日、サンティアゴ市内の同兵営跡で記念式典が挙行された。この日は「民族反逆の日」と呼ばれる。
式典には、襲撃に参加したラウール・カストロ共産党第1書記兼国家評議会議長、ラミーロ・バルデス革命司令官ら生存者、JRマチャード党第2書記、ミゲル・ディアスカネル第1副議長らカストロ体制最高幹部らと、1万人の招待者が出席した。
現在は小中学校の校舎や博物館になっている旧兵営建物の正面には、革命戦争中に手を振りかざすフィデル・カストロ反乱軍最高司令(前議長)の肖像、その両側にクーバ国旗と、フィデルが率いた革命組織「7月26日運動」の赤黒2色旗が掲げられた。
マチャード第2書記が記念演説し、「昨年12月17日に始まった対米関係正常化の第一段階は、今月20日の大使館開設で終わった」と指摘した。
続いて、「経済封鎖解除、グアンタナモ米海軍基地返還を含む正常化の諸課題を解決するための長く複雑な過程が今始まった」と述べた。
前日25日は、サンティアゴ建都500周年に当たり、市内でカルナバルの行進が繰り拡げられた。
一方、米政府は27日、クーバを「人身売買取締が不十分な国」指定から」外した。米国は03年から、一方的にそう指定していた。