拙ブログ「現代ラテンアメリカ情勢」筆者への直接、間接の質問の中で最も多いのは、なぜそんなに頻繁に更新するのか、というものです。暇なため一日中、ラ米情勢とにらめっこしているのではないか、と揶揄してくれる御仁もいます。
そうですね、ブログを毎日書き足していくための暇が十分にある、ということです。真面目にお答えすれば、次のようなことが言えます。
サマセット・モーム(1874~1965)は1919年に発表した『月と六ペンス』の登場人物に、「私が関心があるのは、永遠の現在だけだ」と言わせています。
現在は絶えず未来を消化し過去として蓄積し続けます。つまり、人が生きている間中、現在は永遠です。
死ねば、その人の永遠性は途絶えますが、別の人々の現在は続きます。ジャーナリスムは、そんな現在を記録し続ける仕事です。
私は、ジャーナリズムを職業にして48年以上経ちます。あと2年で半世紀に達するため、それを一里塚とし、その後どうすべきか考えるつもりです。
情勢にいつまでも乗っかっていたい、というのはジャーナリストの性であり業です。これを第二の天性としたからには、やり続けるだけです。
回答になったかどうか、わかりませんが、これがブログ子の当座のお答えです。20150706 東京 伊高浩昭