2015年7月16日木曜日

キューバ・マリエル特区への企業7社進出が決まる

 ハバナ西方45kmにあるマリエル開発特区(ZEDM)への進出が7企業に認可された。クーバ、メヒコ、ベルギーが各2社、スペインが1社。スペインとメヒコの食品関係各1社は、面積4500hrのA地区への進出が認められた。

 このほか米企業を含む400社から認可申請や打診があるという。7月15日伝えられた。

 この日、ラ・アバーナ・ビエハ(ハバナ旧市街)で2階建て住宅が崩落、住民4人が死亡、3人が負傷した。全国300万の不動産のうち40%の維持が好ましくない状態にあるという。住宅不足は60万戸。

 一方、ラウール・カストロ国家評議会議長は15日、人民権力全国会議(国会)での会期閉会演説で、クーバ経済は上半期4・7%成長、年末には4%になるもよう、と明らかにした。去年の成長率は1%だった。インフレは3~5%の間にあるという。

 外交面では、昨年12月の対米国交正常化合意を受けて4月パナマ市で米大統領と会談したこと、今月20日ワシントンの大使館を開くことに触れた。グアンタナモ米軍基地の返還が正常化に不可欠だとも指摘した。

 またニコラース・マドゥーロ大統領のベネスエラ政府に連帯、ラファエル・コレア大統領のエクアドール政権への不安定化工作を糾弾、ヂウマ・ルセフ伯大統領との連帯をあらためて打ち出した。

 クーバ医師団が、西アフリカ3国でエボラ出血熱患者を治療し、大地震に見舞われたネパールで医療活動に当たったことを強調した。

 7月26日のモンカーダ兵営襲撃62周年記念日とサンティアゴ県都500年記念行事をサンティアゴで催す、とも述べた。