ブエノスアイレスの亜国大統領政庁(カサ・ロダーダ)の裏にある公園中心部に、亜国とボリビアの独立のエロイーナ(女性英雄)、フアーナ・アスルドゥイの銅像が建てられ、7月15日、その除幕式が催された。両国大統領が出席した。
銅像は左手に剣をかざし前進する姿。重量25トン、高さ9m、台座7m。従来は、クリストーバル・コロン像がここにあったが、撤去された。公園も旧来のコロン公園が廃止され、「アスルドゥイ広場」と命名された。
クリスティーナ・フェルナンデス亜国大統領は2011年ベネスエラを訪れた折、当時のウーゴ・チャベス大統領(故人)から「あの虐殺者(コロン)はあそこで何をしているのだ」と訊きただされ、コロン像撤去を考え始めた、という。
コロン像は1921年、イタリア系移民社会が建立し亜国に贈ったもの。フェルナンデスはエボ・モラレス大統領に相談、両国共通の女性英雄の像を建てることを決めた。ボリビア政府が1億ドルを提供し、亜国人彫刻家アンデレス・セルネリが制作した。
撤去されたコロン像は当初、南方のマルデルプラタ市に移設される計画だったが、イタリア系社会や野党が市長を務める首都が猛反対。結局、アエロパルケ(首都市内空港)前のラ・プラタ河畔に移設されることになった。