2015年7月8日水曜日

ブラジル政権党連合がルセフ大統領支持で一致

 ブラジルのヂウマ・ルセフ大統領の政権党連合は7月7日、ブラジリアで幹部会合を開き、政権支持で一致した。大統領の所属する労働者党(PT)、議会最大勢力を誇る伯民主運動党(PMDB)、他6党の連合。

 これは、野党、伯民社党(PSDB)のアエシオ・ネヴェス党首、エンリケ・カルドーゾ元大統領らによるルセフ追い落とし工作に対抗する措置。大統領は「これはクーデターの陰謀だ。私は爪と歯で政権を守る」と、激しい言葉を吐いている。

 PSDBは、支持率が低下しているルセフに関し、①選挙最高裁はルセフが再選された去年10月の大統領選挙を無効とし、新たな大統領選挙実施を決める②最高裁はルセフを国庫絡みの不正で裁判にかける③ミシェル・テメル副大統領が昇格し、選挙管理政権となる-と呼び掛けている。

 だが財界は、ルセフが最近訪米し、伯米関係修復を果たしたことや、経済政策の転換などを評価し、PSDBとは距離を置いている。

 ルセフは7日ポルトガル北部のポルトで一泊、8日、第15回BRICS首脳会議が開催されるロシアのウファに向かう。BRICSは7日モスクワで、BRICS開発銀行を設立している。

 一方、伯議会下院は7日、大統領任期などを変更する政治改革法案を賛成420、反対30、棄権1で可決した。