2015年7月21日火曜日

ケリー国務長官が8月14日キューバ訪問へ

 玖米両国が54年半ぶりに国交を再開した7月20日、ワシントンの国務省でジョン・ケリー長官とブルーノ・ロドリゲス外相が会談した。ケリーは会談後、8月14日にハバナの米大使館の開館式を主催するため訪玖すると明らかにした。

 ロドリゲス外相は玖大使館前の国旗掲揚式を主催、国旗は国歌が歌われる中、礼装した革命軍兵士3人によって掲げられた。1961年1月の断交時に掲げられていたのと同じ旗という。

 外相は、ロベルタ・ジェイコブソン米州担当国務次官補ら500人を招いた開館祝賀会で演説、「クーバ政府は敬意、対等、主権護持の立場で国交正常化を進めていく意志を持つ。経済封鎖解除、米軍占領下にあるグアンタナモ基地返還、主権尊重、不法宣伝放送打ち切り、人的・経済的被害への賠償など本質的問題を解決すべき長く複雑な過程が待っている」と指摘した。

 外相はまた、革命の歴史的指導者フィデル・カストロ(前議長)の智慧を強調するとともに、世界の諸国から示されてきた連帯に感謝し、この日に至るまでの玖人民の抵抗を讃えた。

 一方、ケリー長官は記者会見で、「完全正常化までには障害や苛立ちのある長く複雑な過程があるだろうが、善隣関係を築くことができるだろう。本日、過去に受けた損傷を修復し、長らく閉ざされていたものを開き始めた。だからこの日を祝福したい」と述べた。

 ハバナでは、米大使館が式典なしに開館した。市民らが米国旗の掲揚を見守った。