2015年7月13日月曜日

ローマ法王が南米3国歴訪を終える

 ローマ法王フランシスコは7月12日、パラグアイ訪問を終え、ローマへの帰途に就いた。5日からエクアドール、ボリビア、パラグアイ3国を歴訪していた。9月にはクーバと米国を訪問する。

 法王はこの日、首都アスンシオンの周辺にある、2万3000家族が住む貧困地区バニャードノルテを訪れ、「教会に通いながら、貧困問題に目を向けない人々」の偽善性を批判した。また、人民文化とグアラニー文化を讃えた。

 ミサには数10万人が集った。ブエノスアイレスから前夜到着していたクリスティーナ・フェルナンデス亜国大統領も最前列で法王の話を聴き、終わると壇上で法王に挨拶した。

 同大統領は同国人の法王に深い親しみを抱いており、法王との6度目の謁見となった。

  法王の演壇は、マソルカ(トウモロコシの房)3万2000個とココ椰子の実20万個で飾られていた。

 今回の歴訪での法王発言では、貧者救済、国内政治対立の対話による解消、利益第一主義の経済政策糾弾が目立った。