2012年7月2日月曜日

ルーゴ前パラグアイ大統領が追放理由を語る

▼▽▼パラグアイのフェルナンド・ルーゴ大統領は6月23日国会による弾劾で追放されたが、30日、亜国クラリン紙に対し、追放された理由などを明らかにした。発言要旨は次のとおり。

▽伝統的諸政党を信頼したのが大間違いだった。彼らは公職を分配するよう要求し、私は拒否した。その結果、追放された。

▼私は、そのようにケーキを分かち与えるような政治秩序を破壊し、社会政策を推進しつつあったため、彼ら支配層を困らせた。

▽しかしストロエスネル独裁時代(1954~89)に軍人や地主らに一方的に与えられた土地を農民ら元の正当な持ち主に返還する政策は、進展しなかった。司法当局が、数百件もの告発状を蔵入りさせたまま放置してきたからだ。

▼来年4月予定の総選挙に、上院議員候補として出馬することを検討している。

▽(庶子認知要求が相次いだことが大統領としての威厳を傷つけたのではないか、との質問に対し)そうは思わない。

▼一方、亜国国会下院の人権委員会顧問に就任したスペインの元判事バルタサル・ガルソンは30日、パラグアイの<国会クーデター>について、「醜悪だ。ラ米民主の堅固さに疑問を投げかけた」と述べた。

▽また中米統合機構(SICA=シカ)は29日、テグシガルパで首脳会議を開き、パラグアイ政変に関し、「今回の国会によるルーゴ大統領追放は違法だ」とし、同国人民に政治危機の平和解決に向けて努力するよう呼び掛ける声明を発表した。