南米大陸の12カ国が統合の理想の下で加盟する南米諸国連合(ウナスール)が4月20日、瓦解する危機に陥った。今月、議長国(任期1年)に収まったボリビアのフェルナンド・ウアナクニ外相は同日、キトの同連合本部で記者会見し、特別外相会議を5月開いて、打開策を探る方針を示した。
域内の保守・右翼諸国である亜パラグアイ伯智コロンビア秘の6カ国外相は18日付で書簡をウアナクニ外相に送付、空席のウナスール事務局長の選出問題が片付くまでは同連合の会合や行事などに一切参加しない、と通告した。事実上の「脱退通告」と受け止める向きもある。
今月まで議長国だった亜国のマウリシオ・マクリ大統領は昨年末、チリ駐在の亜国大使ホセ・ボルドーンを事務局長を候補に擁立したが、域内左翼のベネズエラとボリビアに反対された。これにより左右の路線対立が一挙に表面化した。
加盟12カ国の合意で決定する決まりがあるため、ボルドーンは選出されなかった。マクリは以来、ウナスール「脱退」を検討してきた。
6カ国以外の加盟国はベネズエラ、ボリビア、エクアドール、ウルグアイ、ガイアナ、スリナム。このうちガイアナは、参加拒否を表明した6カ国に立場が近い。
ベネズエラのニコラース・マドゥーロ大統領は20日、キューバ訪問に先立ちカラカスで記者会見し、「域内右翼諸国は米政府の圧力を受けて<脱退>を決めた。彼らに言いたいのは、少しでも南米の国であるという自覚を持ってほしいということだ」と述べた。
マドゥ―ロは19日就任したばかりのミゲル・ディアスカネル玖国家評議会議長と会談する最初の外国首脳となる。
ウナスールは、チャベスVEN、ルーラ伯、キルチネル亜、コレア赤の4大統領がいた2008~10年前半に最も強力な時期にあったあが、チャベスとキルチネルは死去、ルーラとコレアは任期を終え、トランプ米政権の登場もあって、保守・右翼陣営が力を盛り返している。
米州35カ国のうち米加両国を除く33カ国が加盟するラ米・カリブ諸国共同体(CELAC)も、中核のウナスールの弱体化で存在感を大幅に失いつつある。ラ米左翼・進歩主義陣営にとり「冬の時代」が厳しくなっている。
2018年4月21日土曜日
2014年7月17日木曜日
BRICSと南米諸国連合が合同で首脳会議開催
南米諸国連合(ウナスール、加盟12カ国)のブラジルを除く11カ国大統領は7月16日ブラジリアに集結し、ブラジルを含むBRICS5カ国首脳との合同会議に出席した。南米首脳がこぞって馳せ参じたのは、BRICSが15日、巨額の資金を動かす新開発銀行(NBD)と外貨準備基金の設立を決めたのに魅せられたからに他ならない。
ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は会議で、「世界の新しい地政学が見えてきた」とBRICSの決定を絶賛し、ベネスエラが設立を推進してきた「南銀行(バンコ・デル・スール)」とNBDが将来協力し合うことへの希望を表明した。
ボリビアのエボ・モラレス大統領は、「新自由主義と新植民地主義の政策に終止符が打たれることになる」と指摘した。
一方、亜国のクリスティーナ・フェルナンデス=デ・キルチネル大統領は、米民間投資機関から13億3000万ドルの債権の支払いを求められていることに関し、「国債との交換以外の解決策の提案はない」と強調するとともに、「債務不履行には陥らない」と言明した。
BRICSの中核である中国の習近平国家主席は17日引き続きブラジリアで、ラ米・カリブ諸国共同体(CELAC)の幹事4カ国首脳との初会合に臨む。これに出席するクーバのラウール・カストロ国家評議会議長は16日到着した。
ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は会議で、「世界の新しい地政学が見えてきた」とBRICSの決定を絶賛し、ベネスエラが設立を推進してきた「南銀行(バンコ・デル・スール)」とNBDが将来協力し合うことへの希望を表明した。
ボリビアのエボ・モラレス大統領は、「新自由主義と新植民地主義の政策に終止符が打たれることになる」と指摘した。
一方、亜国のクリスティーナ・フェルナンデス=デ・キルチネル大統領は、米民間投資機関から13億3000万ドルの債権の支払いを求められていることに関し、「国債との交換以外の解決策の提案はない」と強調するとともに、「債務不履行には陥らない」と言明した。
BRICSの中核である中国の習近平国家主席は17日引き続きブラジリアで、ラ米・カリブ諸国共同体(CELAC)の幹事4カ国首脳との初会合に臨む。これに出席するクーバのラウール・カストロ国家評議会議長は16日到着した。
2013年7月6日土曜日
南米有志国首脳がボリビア大統領機事件で糾弾宣言゙
南米諸国連合(ウナスール、加盟12カ国)は7月4日、ボリビア中部のコチャバンバで有志国首脳会議を開き、欧州でのボリビア大統領専用機通航規制事件についてエボ・モラレス大統領に連帯し、欧州諸国を糾弾する「コチャバンバ宣言」を採択した。
ボリビア、ベネズエラ、エクアドール、アルゼンチン、ウルグアイ、スリナムの6カ国大統領が宣言に署名した。加盟資格停止中のパラグアイを除く5カ国の大統領は欠席した。
宣言の要旨は次の通り。
一、今事件は国際諸条約の現行違反であり、国際社会に告発する。
二、新植民地主義の蹂躙と実践が残存している。
三、大統領機通航を阻止した政治的理由が不透明だ。
四、大統領がこうむった屈辱はボリビアとラ米諸国・人民の屈辱だ。
五、大統領を事実上人質にした自由抑圧は権利の侵害であり受け入れがたい。
六、国家元首不可侵権など国際条約と基本的権利の明白な違反行為を糾弾し、関係諸国(仏葡伊西)に説明を要求する。
2012年10月3日水曜日
南米アラブ首脳会議が「リマ宣言」採択し終了
☆★☆★リマで10月2日開かれた第3回ASPA(南米アラブ諸国)首脳会議は「リマ」宣言」を採択し、終了した。次回首脳会議は、2015年にサウディアラビアで開かれる。
★宣言は、両地域間の貿易・投資など経済関係および、政治外交関係の強化を謳っている。
☆国際関係では、世界平和促進、核兵器拡散防止(中東非核地帯化構想支持)、軍縮、紛争の平和解決、人権尊重、国際的人道主義尊重、あらゆるテロリズモに反対、パレスティナ主権国家建設支持などを謳っている。
▼注目のシリア問題では、「紛争の平和解決」でNATOなど外部勢力の軍事介入に反対し、「あらゆるテロ反対」でシリア政府の国家テロと反政府派の武力行使に反対し、「人権尊重」でシリア政府に配慮を求める形となった。
▽コロンビアのフアンマヌエル・サントス大統領は、シリア情勢に懸念を表明し「シリア人による解決」を促しながら、アラブ諸国に「政治改革に可能な限り平和裡、文明的、民主的に対応すべきだ」と訴えた。(サントスは3日、前立腺癌除去手術を受けるため入院する。)
★さらに食糧安保促進、環境保全、持続的開発、ミレニオ目標達成、教育・保険など優先政策遂行、エネルギー問題への取り組みなども謳った。
☆ラ米関係では、マルビーナス(M)諸島領有権を主張する亜国支持、英国のM諸島海底油田の一方的開発を糾弾、エクアドール(赤道国)でのクーデター画策(2010年9月30日)非難、アサンジ氏亡命をめぐる赤英間対立での赤支持などを謳った。
★首脳(元首)が出席したのは、南米はペルー、エクアドール、コロンビア、ボリビア、チリ、アルヘンティーナ、ウルグアイ、ブラジル、ガイアナ。アラブはチュニジア、レバノン、カタール、ヨルダン。
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